ドラマ『パンダより恋が苦手な私たち』第5話「オオカミに学ぶ後悔しない人生の決め方」

仕事も恋もどん底の編集者・一葉は、変人動物学者の椎堂 司がかつて「ツカサ」という名で活躍した超人気モデルだったと知り、驚きを隠せません。しかも、一葉が崇拝するカリスマモデル・アリアとも深い縁があるようで……。一人だけ何も知らずに恋をしていた一葉は、恥ずかしさとショックで仕事に逃げ込もうとします。

謎の女の正体と、アリアとの「15年前の真実」

司の周囲をうろついていた謎の女の正体は、フランスから帰国した司の母であり、有名デザイナーの椎堂ケイカでした。「恋をできるのは人間の特権」と息子に助言するケイカですが、司の心には別の過去がありました。

一葉は、司から誘われた(実は助手の村上が勝手に仕組んだ)水族館デートで、思い切ってモデル時代の話を聞き出します。司が唯一「付き合ってよかった」と思えた女性、それはアリアでした。15年も前のことだというものの、今でも協力し合う二人の絆を知り、一葉の胸は激しく痛みます。

「今の場所」か「新しい世界」か。藤崎編集長の素顔

編集部では、後輩の杉田が「やりたいことをやる」と退職を決意。憧れのファッション誌への転身をアリアから提案された一葉は、今の仕事を手放すべきか激しく揺れ動きます。

そんな中、一葉はショッピングモールで、ヨレヨレの服で娘を連れたオフモードの藤崎編集長とバッタリ遭遇。「あの人と出会えたから娘がいる。出会えてよかった」と離婚した過去を肯定的に語る藤崎の言葉は、一葉の心に深く刺さります。

オオカミが教える「奇跡の出会い」の守り方

今回のコラム相談は「今の彼でいいのか、もっといい人がいるのでは?」という贅沢な悩み。司は、哺乳類には珍しく一途にパートナーと添い遂げるオオカミの生態を語ります。

「生息域が広いオオカミにとって、オスとメスが出会う確率は極めて低い。だからこそ一つの出会いを大切にするんだ。それに比べて人間は選択肢が多すぎて、かけがえのない奇跡を見失っている」

この言葉に、一葉は自分の「仕事」と「椎堂先生」という存在を見つめ直します。群れ(慣れ)の中にいることで、今ある出会いの貴重さを忘れてはいけない。一葉はついに、自分の人生の進路を決断します。

決意の告白、そして残酷な「友だち」宣言

過去最高の反響を呼んだコラム。藤崎から「未来は自分で決めなさい」と背中を押された一葉は、ファッション誌への移籍を断り、今の仕事を続けることを決意します。そして、自分を変えてくれた司のもとへ走り出しました。

「先生のおかげで変われた。私……」 あふれ出す想いを伝えようとした一葉に、司が放った言葉は残酷なものでした。

「君は私にとって特別な存在だ。恋愛感情を交えず、ちょうどいい距離感でいてくれるから安心する。あんな風に気楽に出かけられる友人は他にいなかった」

“友人”という言葉に突き放された一葉。込み上げる涙を抑えられず、泣きながらその場を走り去るという、あまりにも切ない結末となりました。

第5話の感想:出会いを「奇跡」にするのは自分自身

「適応した人が、仕事ができる人」。一葉が導き出したその答えは、ファッション誌という夢を追いかけるよりも、今目の前にある縁を大切にするという強さでした。

オオカミのように一途に「今」を大切にしようと決めた一葉でしたが、司からの「最高の友人」認定はあまりにも切なすぎます……。このすれ違い、二人の恋は本当にここで終わってしまうのでしょうか?

「仕事に恋に人間関係、解決したいなら“野生”に学べ!」 司の過去、そして一葉の涙の先にある第6話が待ちきれません。