「最近、時々考えるようになった。人間の恋愛について。君のせいだな」変人動物学者・椎堂 司からの衝撃的な言葉に、心臓バクバクの編集者・一葉。しかし、浮かれる彼女の周りでは「自分らしく生きること」に葛藤する人々のドラマが渦巻いていました。
“自分らしく生きる”とはどういうこと?その悩みのヒントを描く
「女」ではなく「一人のプロ」として。カメラマンの橘は、尊敬する先輩・山下から告白されたことで、激しいフラストレーションを爆発させます。「一人のカメラマンとして見てほしいのに、女というだけで仕事に制限をかけられる。そこに恋愛感情まで持ち込まれたら、私はどう戦えばいいの?」
「恋愛なんて滅亡しろ!」と叫ぶ橘と、「恋愛は素晴らしい」と説く先輩・紺野。二人の板挟みになった一葉は、自分らしさの正体を見失いかけます。自分らしく生きるとは、単に自分の好きなように振る舞うことなのか、それとも周囲の期待に応えることなのか。その答えを求め、一葉は椎堂のもとへ向かいます。
ヒントは“ハリネズミの求愛ダンス”に!?
一葉は、コラム相談『タイプの男性に好かれるには?』へのヒント、そして自分を演出する方法について聞くために椎堂を訪ねます。そこで椎堂が語ったのが、ハリネズミの求愛行動でした。
オスはメスの尻の匂いを嗅ごうと背後に回り込み、拒絶するメスは身を翻して針を立てる。その駆け引きはまるでダンスのように、数時間にわたって続けられます。 「ハリネズミにとってそれは、生きるか死ぬか、命を懸けた自己表現なんだ」
椎堂が語る「自己表現」とは、相手に合わせることではなく、自分の「YES」と「NO」を命懸けで突きつけることでした。アリアの「自分らしくあるために、服やメイクで自分自身を武装する」という哲学、そして写真展で目にした「若き日のアリアの圧倒的な写真」。それらを受けた橘は、高級レストランにいつものミリタリールックで現れ、山下に告げます。「恋愛に逃げたら一生後悔する。今は、自分にしか撮れない写真にすべてを注ぎたい」。
ドレスアップした周囲に迎合せず、あえてミリタリールックを貫くこと。それこそが、周囲に流されず、自分の誇りを守るための橘らしい「針の立て方」であり、彼女なりの「自分らしく生きる」という意思表示でした。
「自分らしい仕事」と衝撃の過去
仕事でも、鬼編集長・藤崎から「あなたらしさがない」と突き放されていた一葉。しかし、アリアや橘との交流を経て、自分なりの感性を詰め込んだ登山記事を完成させます。「服でも、メイクでも、言葉でも、何でも使って自分らしさを出してみな」というコラムの一節は、まさに一葉自身が殻を破った瞬間でもありました。
しかし、物語は最後に衝撃の展開を迎えます。一葉がアリアの過去の活躍を称賛した途端、アリアは突然「うるせーよ」とブチ切れ、「消えろ」と拒絶。困惑する一葉のもとに、姉・一花から届いた画像には、寄り添う椎堂とアリアの写真が写っていました。さらにラスト、椎堂は夜のバーで謎の女性に「すみません、遅くなりました」と声をかけ……。
第4話の感想:“自分らしさ”とは戦うための武器
「自分らしく生きる」とは、ただ楽に生きることではありません。ハリネズミが針を立てるように、譲れないものを守るために必死に自己表現し、時には誰かを拒絶してでも自分を貫くこと。
橘の気高い決断と、一葉が掴み取った仕事への誇りに胸が熱くなる回でしたが、ラストの「椎堂とアリアの写真」がすべてを持っていきました……!あのアリアが激昂した理由、そして椎堂がバーで会っていた女性の正体とは?
「仕事に恋に人間関係、解決したいなら“野生”に学べ!」 加速する謎から目が離せません!